トヨタ自動車は5月21日、主力SUV「RAV4」の新型モデルを発表した。2025年度内に日本や北米をはじめとする主要市場で順次発売される予定で、今回の新型ではトヨタ独自開発の車載基本ソフト(OS)「アリーン(Arene)」が初めて搭載される。
新型RAV4は、ハイブリッド車(HEV)およびプラグインハイブリッド車(PHEV)として展開され、需要の高い電動化に対応。アリーンを搭載することで、無線通信(OTA)を通じて運転支援機能などのソフトウェアが常に最新の状態にアップデートされる。このような車両は「ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)」と呼ばれ、自動車の新たな進化形として注目されている。
発表会では、デザイン領域統括部長で執行役員のサイモン・ハンフリーズ氏が「トヨタのSDVの挑戦はRAV4から始まる」とコメント。また、豊田章男会長の「SDVの最大の目的は悲しい交通事故をなくすこと」という発言も紹介され、今後の安全技術の向上にも期待が寄せられている。
RAV4は、1994年に初代が発売されて以来、180以上の国と地域で販売され、2024年には約105万台を販売。世界累計販売台数は約1515万台にのぼる。今回の新型は、2019年4月に発売された現行モデル以来、およそ6年ぶりの全面改良となる。
2025年05月21日 13:52